歯科医院における広告費の相場は？理想の目安や費用対効果の測り方も解説

歯科医院を経営していくなかで、広告費の相場について気になっていませんか？

「相場より高い広告費を払っていないか」
「自院の状況に適した広告費をかけられているか」

このような疑問を持つ方も多いと思います。

広告費の相場や自院の状況に適した広告費の目安を把握することで、歯科医院の経営をより効果的におこなえるようになるでしょう。

この記事では、以下のトピックについて解説します。

・歯科医院における広告費の相場
・広告別の費用相場
・歯科医院の広告費はいくらかけるのが理想？
・そもそも費用をかけてまで広告を出す必要はある？
・広告の費用対効果を知る方法

この記事を読むことで、歯科医院における広告費の相場や広告費の目安、費用対効果を知る方法などについて理解できます。

気になる見出しだけでも、ぜひ読んでみてください。

目次

• 1歯科医院における広告費の相場
• 2広告別の費用相場
  • 2.1web広告
  • 2.2雑誌広告
  • 2.3看板広告
  • 2.4チラシ広告
• 3歯科医院の広告費はいくらかけるのが理想？
• 4そもそも費用をかけてまで広告を出す必要はある？
• 5広告の費用対効果を知る方法
  • 5.1ROI
  • 5.2ROAS
  • 5.3CPA
• 6まとめ

歯科医院における広告費の相場

アイ・モバイル株式会社が実施したアンケートによれば、1年間で広告・宣伝にかけた費用について、医療・福祉業の平均値は年間37万円という結果でした。

また、日本経営ウイル税理士法人の顧客データによれば、歯科医院に限ったデータではないものの、歯科医院を含めたクリニックにおける広告宣伝費の平均支出額は下記のとおりです。

・個人事業全体で年間約37万円
・法人全体で年間約103万円

ただ、これらの数値はあくまでも目安であり、歯科医院それぞれの状況や広告の目的などによって、実際の費用は異なるでしょう。

参考：【自主調査】中小企業の広告宣伝費用はどのくらい？調査データを大公開！ - BESTホームページ
参考：クリニックの広告宣伝費は売上や利益に繋がるのか？【クリニック経営データ分析 Vol.03】 | 税理士への相談

広告別の費用相場

広告を新たに出す場合、具体的にどれくらいの費用が必要になるのか気になる方は多いでしょう。

ここでは、以下の広告ごとにかかる費用の相場をご紹介します。

web広告

web広告にはさまざまな種類があり、広告ごとに費用も異なります。

実際の費用はweb広告を配信する条件によって異なります。

また、広告によっては、ランディングページや動画などを制作しておく必要があるでしょう。

さらに、専門業者に依頼するのであれば、その分の費用も必要です。

雑誌広告

雑誌の広告費は1件あたり約50万円〜250万円が相場です。

実際の広告費は「どの雑誌に掲載するか」「雑誌のどこに掲載するか」などによって変動します。

発行部数が多い雑誌に掲載したり、表紙といった雑誌の目立つ部分に掲載したりすると、費用は高くなる傾向にあります。

看板広告

看板広告にはいくつかの種類があり、必要な費用もさまざまです。

下記、種類ごとに相場をご紹介しております。

看板のサイズや看板を設置する期間などが決まれば、より具体的な費用がわかるでしょう。

チラシ広告

折り込みチラシの配布にかかる費用はB4サイズで約3円前後です（全国平均）。

具体的な料金は配布する地域やチラシのサイズなどによって異なります。

また、チラシの配布料金だけでなく、デザイン費や原稿制作費などもかかる点を把握しておきましょう。

デザイン費の相場は2万円〜9万円、原稿制作費の相場は2万円〜4万円程度です。

歯科医院の広告費はいくらかけるのが理想？

どのような事業を経営する際にも「広告費をどれだけかけるか」という点は、ほとんどの方が直面する問題でしょう。

一般的には売上の2〜10%程度が目安とされています。

ただ、具体的な費用の目安に関しては、業種や広告を出す目的などさまざまな要素によって異なる点に注意しましょう。

そもそも費用をかけてまで広告を出す必要はある？

現代において、歯科業界は競争が激しい業界といえます。

歯科医院の数は増加傾向にあり、その数はコンビニエンスストアよりも多い状況です。

また、歯ブラシや歯磨き粉といった口腔ケア用品の進化、市場の拡大などが起因して、虫歯になる子どもの数が減っています。

こういった競争が激しい状態のなか、自院を選んでもらうためにも、少なからず広告は出したほうが良いでしょう。

広告を出すことによって、歯科医院の知名度が上がったり、それにともなう新規患者の獲得につながったりとメリットはさまざまです。

広告をまったく出さなければ、数ある歯科医院のなかに埋もれて、新規患者の獲得が難しくなるでしょう。

特に、都心部や開業したばかりの歯科医院が多い地域では競争が激しいため、自院をアピールすることは必須といえます。

広告の費用対効果を知る方法

広告は出して終わりではありません。

かけた広告費に対して、どれだけの効果が出ているか把握することが大切です。

広告の費用対効果については、以下のような方法で調べられます。

それぞれ詳しく解説します。

ROI

投資に対する費用対効果を知る指標がROI（Return on Investment）です。

下記の式で、投資した広告費に対してどれだけの利益を得られたのか把握できます。

ROI=利益額÷投資額（広告費）×100(％)

例えば利益が40万円で、広告費が20万円だった場合、以下のような式になります。

40万円÷20万円×100=200%

上記の結果からわかることは、広告費1円あたり2円の利益を出せていることです。

仮に、投資した広告費より利益が少なかった場合、ROIのパーセンテージが100%を下回り、損失が出てしまっている状態です。

このように、ROIを活用することで広告が成功しているかどうか判断できます。

ROAS

ROAS（Return On Advertising Spend）とは、投資した費用に対してどれだけの売上があったかを知る指標のことです。

先述したROIが利益額を基準にした指標なのに対して、ROASは売上高を基準にした指標を指します。

ROASは下記の式で求められます。

ROAS=売上÷広告費×100(％)

例えば売上高が30万円で、広告費が10万円だった場合、ROASは300%です。

つまり、広告費1円に対して3円の売上を獲得できたことになります。

ただ、ROASはあくまでも投資した費用に対してどれだけの売上があったかを知る指標であり、どれだけの利益を得られたのかを知る指標ではありません。

そのため、ROASが100%を超えていても、利益が出ていない可能性はあります。

ROASの数値が良くてもROIの数値が悪ければ、あまり良くない状態といえるでしょう。

CPA

CPA（Cost Per Acquisition）とは、1件のコンバージョンを獲得するのにかかった費用のことです。

CPAは下記の式で求められます。

CPA=費用÷コンバージョン数

例えば、100万円の広告費をかけて10人の新患を獲得できた場合、CPAは以下のとおりです。

100万円÷10=10万円

この結果から、1人の新患を獲得するのに広告費10万円をかけていることがわかります。

CPAの数値が低いほど、広告の効果は高いといえるでしょう。

まとめ

競争が激しい歯科業界において、広告は少なからず出すべきでしょう。

歯科医院における広告費の相場は、経営形態によって異なり、割合が多い個人経営の場合は年間約37万円程度です。

実際にどれだけの広告費をかけるべきかは、広告を出す目的によって異なります。

ただ、一般的には売上の2〜10%程度が目安です。

また、広告はただ出すだけでなく、費用対効果を確認することも重要です。

「ROI」「ROAS」「CPA」などの指標を用いて、費用対効果を把握すると良いでしょう。

インターネットが普及した現代において、集患にはweb広告を活用することが重要です。

効果的な広告を打ち出すためにも、web広告のことは専門業者に相談すると良いでしょう。

エクスコアは、これまでにさまざまな歯科医院のweb対策を対応してきた実績があります。web対策でお困りの際は、ぜひエクスコアまでご相談ください。