差し歯かインプラントどちらがおすすめ?違いや選び方をそれぞれ解説
2024/8/28
2024/9/30
#インプラント
歯を失ってしまった時に、失った歯の治療方法はどれがいいのか、悩みますよね。
治療期間や費用、口内環境によってさまざまな選択肢が出てくるでしょう。
選択肢の中から、ご自身の望む治療をはっきりさせて、選択することで納得のいく結果となる可能性が高いです。
この記事では、歯を失った際の治療方法として「差し歯」と「インプラント」の違いについてメリット・デメリットを踏まえながら、解説いたします。
また、口内状況によって、差し歯治療とインプラント治療のどちらが良いかについても、解説しているため、参考にしてみてください。
この記事を読むことで、差し歯治療とインプラント治療のどちらにすべきか判断しやすくなるでしょう。
失った歯の治療方法として、インプラント治療かブリッジ治療で悩まれている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
差し歯とインプラントの違い
差し歯とインプラントには、明確に違う点が1つあります。
それは、歯根(歯の根元)の有無です。
「差し歯」という言葉の印象で、勘違いされている方も多いのですが、差し歯治療は、残っている歯根の上に人工歯を被せる治療です。
歯根のない方は、差し歯治療をおこなえません。
インプラント治療は、歯を失った箇所に人工歯根を埋入し、その上に人工歯を被せる治療です。
インプラント治療では、歯根が残ったままでは治療をおこなえません。
差し歯治療は、1ヵ月〜2ヵ月で治療が完了し、費用は保険適用が可能で、約3千円~8千円となります。
インプラント治療の治療期間は、3ヵ月~1年といわれており、費用は自由診療となるため、1本あたり約25万〜60万が相場となっています。
差し歯治療でも、審美性にこだわった素材を選ぶと自由診療となることもありますが、相場は8万円〜20万円程度のため、インプラント治療より高価になることは滅多にないでしょう。
インプラントの特徴
下記のように、インプラント治療には、入れ歯やブリッジといった他の治療では得られないメリットがあります。
インプラントのメリット
- 自分の歯に近い咀嚼力がある
- 審美性が高い
- 顎の骨が痩せるのを防げる
- 残っている健康な歯に負担をかけずに済む
もちろん、反対に以下のようなデメリットも存在します。
インプラントのデメリット
- 費用が高い
- 外科手術をともなう
- 治療期間が長い
- 定期的なメンテナンスが必要
詳しくは、「インプラントとは?治療にかかる費用や他の治療法との違いも解説」の記事で解説していますので、ぜひご覧になってください。
差し歯の特徴
歯根が残っている場合は、差し歯での治療を検討することもあるでしょう。
差し歯での治療にするか、別の治療法にするか判断するためにも、メリット・デメリットを把握してくことが大切です。
メリット
差し歯には以下のようなメリットがあります。
差し歯のメリット
- 治療期間が短い
- 保険が適用できる
それぞれ詳しく解説します。
治療期間が短い
差し歯治療は、1ヵ月〜2ヵ月で完了します。
インプラント治療が完了するまでの期間は、3ヵ月〜1年といわれており、時間がかかる傾向にあります。
そのため、差し歯治療であれば、短期間で治療を終えることができ、歯のない期間を短くできるでしょう。
保険が適用できる
差し歯治療は、保険が適用できる治療方法です。
歯根に被せる人工歯に使用する素材によっては、自費診療となる場合もありますが、保険適用の範囲であれば、約3千円~8千円で治療がおこなえるでしょう。
デメリット
下記のような点は、差し歯のデメリットと言えます。
差し歯のデメリット
- 使用する素材によっては目立つ
- 歯根の状態によっては耐久年数が短くなることもある
それぞれ詳しく解説します。
使用する素材によっては目立つ
保険適用の範囲で、歯根に被せる人工歯の素材を選ぶと、審美性が劣る可能性があります。
他の歯と遜色ない色の調整は難しく、差し歯をしていることが目立つかもしれません。
審美性にこだわりたい場合は、自費診療も選択の1つとなるでしょう。
歯根の状態によっては耐久年数が短くなることもある
歯根の状態によっては、差し歯の耐久年数が短くなることがあります。
治療前の歯根の状態が悪いと、治療後に歯根が割れ、再治療や治療方法の変更となることもあります。
差し歯からインプラントに変更は可能?
差し歯が外れて再装着しようとした際に、歯根の状態が悪く、再度差し歯での治療が困難になる場合があります。
このような理由で、インプラントでの治療を検討される方もいらっしゃるでしょう。
結論、差し歯からインプラントに変更は可能です。
インプラント治療では、状態の悪い天然の歯根の代わりに、人工歯根を顎の骨に埋め込みます。
そのため、差し歯治療をおこなっていた時期と同様以上の、しっかりとした噛み心地を維持できます。
ただ、顎骨の状態によっては、インプラント治療が困難となる場合もありますので、事前に確認するのが良いでしょう。
前歯は差し歯とインプラントどちらがおすすめ?
前歯を差し歯とインプラントのどちらで治療するかについては、歯根の有無次第となります。
歯根がない場合だと、そもそも差し歯を選択できません。
差し歯・インプラントどちらも選択できる状態という前提で、どちらがおすすめなのか解説いたします。
以下のような人は差し歯がおすすめな人です。
差し歯がおすすめな人
- 費用を抑えて治療したい
- 治療期間を短くしたい
反対に、以下のような人はインプラントがおすすめな人です。
インプラントがおすすめ人
- しっかりとした噛み心地が欲しい
- 天然歯と同様の審美性にこだわりたい
治療方法は、ご自身の求めるものと、現在の状態をすり合わせて決めていきます。
保険適用で治療したいと考える方に、インプラント治療は合わないでしょうし、歯根の状態が悪い方に、差し歯治療は向かないでしょう。
失った歯の治療を考えているのであれば、まずは歯科医師への相談をおすすめします。
歯の根っこがない場合の選択肢
歯の根っこ(歯根)がない場合は、差し歯治療はおこなえません。
その場合、以下のような選択肢を選ぶことになるでしょう。
歯の根っこがない場合の選択肢
- インプラント
- 入れ歯
- ブリッジ
それぞれ特徴を解説します。
インプラント
インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋めて、人工歯を被せる治療方法です。
人工歯根を埋めるので、天然歯と似たような構造となります。
人工歯根はインプラント治療特有な点で、特に噛む力は他の治療よりも優れています。
天然の歯に近い噛み心地を得られるでしょう。
ただ、保険適用外の治療となるため、治療費用が高額になる傾向にあります。
入れ歯
入れ歯治療は、欠損箇所に人工歯を補填し、周囲の歯にフックをかけて人工歯を固定する治療方法です。
保険適用となる治療方法で、治療期間は比較的短くなります。
取り外しが可能となるため、メンテナンスをしっかりやることで、口内を清潔に保てるでしょう。
ただ、噛む力は、天然歯の約30%程度しか戻らず、満足に食事を楽しめない可能性を考慮したほうが良いかもしれません。
ブリッジ
ブリッジ治療は、欠損した箇所の隣の健康な歯を支えとして利用し、欠損箇所へ連結した人工歯を架ける治療方法です。
入れ歯のように取り外し式ではなく固定されるため、ガタつく心配はありません。
また、保険適用の範囲で治療がおこなえることから、比較的費用も抑えられる傾向にあります。
ただ、欠損箇所を補填するために、支えとする隣の健康な歯を削る必要があります。
健康な歯を削ることに抵抗のある方、支えとして使用する歯の状態が万全でない方などは、ブリッジを治療方法として選択することは難しいかもしれません。
どのように治療を選ぶべきか?
治療方法を選ぶ際に、なにを重視するのかは人によって違うと思います。
そのため、治療にあたって、重要に思っていることを明確にして、そこに一番沿う治療を検討するのが良いでしょう。
「費用」「治療期間」「他の歯への影響」など、なにを重視するかで選ぶべき治療は異なります。
もちろん、口内状況によっては望む治療方法が困難な場合もあります。
事前に歯科医師に相談することで、選択可能な治療方法の中から自身に適した方法を選べるでしょう。
まとめ
差し歯とインプラントのどちらの治療方法でも、ご自身に合う点と合わない点があります。
費用や治療期間、審美性などご自身が望むものと一番近い治療方法を選択することが良いでしょう。
せっかく治療をしたのに、生活のなかで不憫に思うような結果になってしまっては、治療をおこなった意味がありません。
ただ、現在の口内環境によっては、望む治療が叶わないこともあるでしょう。
失った歯の治療をお考えの方は、1日でも早く歯科医師へ相談することをおすすめします。
そして、相談する歯科医院を探す際には、差し歯だけでなくインプラントに対応しているかを確認すると良いでしょう。
当サイトではインプラントによる治療が受けられるおすすめの歯科医院を紹介しています。インプラントによる治療も検討しているという方は、ぜひご覧になってみてください。
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