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インプラント治療は痛い?痛みの程度や対処法について解説

作成日のアイコン

2024/11/15

最終更新日のアイコン

2024/11/18

#インプラント

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「インプラント治療が気になっているけど、痛みが気になる」

インプラントを考えている方のなかで、このような不安を抱いている方は多いでしょう。

実際にインプラント治療に関する調査では、インプラントを選択する際に「手術が痛くないか」という点で迷った人が一番多かったという結果が出ています。

インプラントに限ったことではありませんが、歯の治療において痛みの有無やその程度は気になる点ですよね。

この記事では以下のトピックについて解説します。

この記事のトピック

  • インプラント治療は痛い?
  • 痛みが出やすいタイミング
  • 痛みが出やすいケース
  • 痛みを軽減するための6つのポイント
  • インプラント治療の痛みに関するよくある疑問

痛みが気になってインプラントにするか他の治療法を選択するか迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

インプラント治療は痛い?

インプラントを顎の骨に埋め込む手術中に、痛みを感じることはほとんどないです。

手術の際は局所麻酔をするため、麻酔を打つときにチクッとすることはあっても、それ以降手術中に痛みを感じることはほとんどありません。

麻酔を打つときの痛みが気になる方は、担当ドクターと相談して歯茎に表面麻酔を塗布してもらうことで、麻酔を打つときの痛みを軽減できます。

また、鎮静薬を静脈に点滴する静脈内鎮静法(セデーション)も併用することによって、ぼんやりとした意識のなか手術を受けられ「気付いたら手術が終わっていた」という人も少なくありません。

このように局所麻酔や静脈内鎮静法によって、手術中に痛みを感じることはほとんどないでしょう。

インプラント治療に関する調査で「手術中に感じたことは何ですか?」という質問に対して、42%の人が「思ったより楽だった」と回答しています。

また、「痛かった」という回答をした人は5%でした。

参照:J-STAGE 日本口腔インプラント学会 第19巻 4号「インプラント治療に対する患者の意識調査

この調査結果からもわかるように手術中に痛みを感じるケースは非常に少ないです。

ただ、手術後は痛みを感じることがあります。

痛みが出やすいタイミング

下記、手術後で痛みが出やすいタイミングです。

痛みが出やすいタイミング

  • 手術直後
  • 抜糸中や抜糸後
  • 手術完了から一定期間経過後

手術直後

一般的なインプラント手術では歯肉を切開するため、手術が終わり麻酔の効果が切れた後は痛みが発生しやすいタイミングです。

痛みが発生するかどうかや痛みの程度には個人差がありますが、麻酔が切れてからおよそ2〜3日は痛みが発生する可能性があります。

抜糸中や抜糸後

インプラント埋入後は、切開した歯肉を縫合します。

その後、7日〜10日程度で抜糸をおこないます。

基本的に抜糸の際は麻酔をしないため、チクチクとした痛みを感じることがあるでしょう。

ただ、痛みが心配な場合は麻酔をしてもらうことも可能です。

抜糸後は顎の骨とインプラント体が結合するのを待つ期間です。

硬い物を食べたときや歯ブラシが当たったときの刺激によって、痛みが発生することがあります。

手術完了から一定期間経過後

インプラント体と顎骨が問題なく結合した後は、基本的に痛みを感じることはありません。

被せ物も人工歯であり虫歯になることがないため、虫歯による痛みもないです。

ただ、インプラント周囲炎に感染すると痛みを感じることがあります。

インプラント周囲炎は、インプラント周囲の組織が細菌に感染して炎症を起こしている状態です。

インプラント周囲炎が悪化すると、最悪の場合インプラントが脱落してしまいます。

痛みが出やすいケース

ここまでで紹介したように、インプラント治療において痛みが発生することはあります。

そのなかでも以下のようなケースでは、手術後に痛みが出やすいです。

痛みが出やすいケース

  • 骨造成をするケース
  • インプラントの埋入本数が多いケース
  • 抜歯直後にインプラントを埋入したケース

骨造成とは、インプラント体を埋入するための骨量が足りない場合におこなう、骨を増やす手術のことです。

骨造成をする場合、通常のインプラント治療よりも手術をする範囲が広くなるため痛みが出やすいです。

また、インプラントの埋入本数が多ければ多いほど、歯肉を切開する部分が多くなり、痛みが生じやすくなります。

さらに、抜歯直後にインプラントを埋入する場合、傷口が治っていない状態でインプラントを埋入するため、徹底した管理のもと手術がおこなわれなければ、細菌感染を起こして痛みや腫れにつながる恐れがあります。

痛みを軽減するための6つのポイント

できるだけインプラント治療における痛みは感じたくないですよね。

痛みを軽減できるよう、以下のようなポイントを参考にしてみてください。

痛みを軽減するためのポイント

  • 鎮痛剤(痛み止め)を飲む
  • やわらかく刺激の少ない物を食べる
  • 入浴や運動を控える
  • 患部を避けて歯磨きをする
  • 喫煙や飲酒を控える
  • 飛行機に乗ることは控える

それぞれ解説します。

鎮痛剤(痛み止め)を飲む

インプラントの手術後は鎮痛剤(痛み止め)を処方されることが一般的であり、鎮痛剤を飲むことで痛みを軽減できます。

鎮痛剤は強い痛みを感じる前に飲むほうが痛みを緩和しやすいため、痛みを感じる前に鎮痛剤を飲むと良いでしょう。

具体的な飲み方については、歯科医師の指示に従って飲むようにしてください。

また、鎮痛剤を飲んでも痛みが続いたり、痛みが増すようであれば歯科医師に相談しましょう。

やわらかく刺激の少ない物を食べる

インプラントの手術後は、以下のような硬い食べ物や刺激の強い食べ物は避けるようにしましょう。

<硬い食べ物>
・フランスパン
・ナッツ
・おせんべい
・硬い氷 など

<刺激の強い食べ物>
・麻婆豆腐
・カレー
・レモン
・グレープフルーツ など

硬い食べ物は、食べたときの衝撃が原因で傷口が広がって痛みや出血を引き起こす恐れがあります。

また、刺激の強い食べ物も炎症や痛みの原因となるため、控えるようにしましょう。

「うどん」や「おかゆ」などのやわらかく刺激の少ない食べ物を選ぶことが、痛みを抑えるポイントです。

入浴や運動を控える

インプラントの手術後は入浴や運動を控えるようにしましょう。

入浴や運動によって体が温まり血行が良くなると、患部から出血したり痛みが発生したりする可能性があります。

手術後2〜3日は湯船につかることは避けて、入浴はシャワーのみで済ませると良いでしょう。

また、運動は軽いストレッチやウォーキングでさえも、血行が良くなって痛みにつながる恐れがあります。

激しい運動をすると免疫力が下がる可能性があり、免疫力の低下が原因で傷の治りが遅くなることも考えられます。

こういった理由から、手術後数日は運動を控えることが大切です。

患部を避けて歯磨きをする

手術後から一定期間、患部はデリケートな状態が続き、歯ブラシが患部に当たることで痛みを感じることがあります。

抜糸までの1〜3週間程度、歯磨きは患部を避けておこなうようにしましょう。

また、手術をした当日は歯磨きやうがいは厳禁ですので注意が必要です。

手術をした当日に歯磨きやうがいをしてしまうと、傷口を塞ぐ血の塊が取れてしまい、傷口の治りが遅くなってしまいます。

インプラント治療後の歯磨きの仕方や注意すべきことについては「インプラント治療後の歯磨きの仕方や注意点!歯磨き粉の選び方も解説」の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

喫煙や飲酒を控える

喫煙習慣がある方は、インプラント治療後もタバコは控えるようにしましょう。

タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素の影響で血流が悪くなり、免疫力の低下につながります。

免疫力が低下して「インプラント周囲炎」に感染すると、歯茎が腫れたり痛みが生じたりします。

そのため、喫煙は控えるようにしましょう。

また、飲酒によって血行が良くなると痛みにつながりますので、手術後1週間程度は飲酒も控えることが大切です。

気圧の変動が生じる行動は控える

サイナスリフトやソケットリフトといった骨造成治療をした場合、気圧の変動が生じる行動は控えてください。

気圧の変化によって患部に痛みが生じる恐れがあります。

手術後1ヵ月週程度は、登山やダイビング、飛行機への搭乗といった気圧の変動が生じる行動は控えてください。

「仕事でどうしても飛行機に乗る必要がある」といった場合は、事前に歯科医師に相談しておきましょう。

インプラント治療の痛みに関するよくある疑問

ここでは、インプラント治療の痛みに関する以下のようなよくある疑問についてお答えします。

インプラント治療に関するよくある質問

  • 痛みはいつまで続く?
  • 痛み止めを飲んでも痛みが生じることはある?
  • インプラント治療の数年後に痛みが出ることはある?

ぜひ参考にしてみてください。

痛みはいつまで続く?

一般的に手術後2~3日をピークに、1週間程度で痛みが和らぐ傾向にあります。

ただ、痛みの出る期間や程度には個人差があるため、1週間はあくまでも目安です。

また、手術の内容や骨の状態などによっては痛みが長引くこともあるでしょう。

痛み止めを飲んでも痛みが生じることはある?

痛み止めを飲んでも、痛みに悩まされることはあります。

その場合は、歯科医師に相談すると良いでしょう。

別の痛み止めを処方してもらえる可能性があります。

また、インプラント体やインプラント周囲の組織にトラブルが生じている恐れもあるため、口内状況を診てもらうと良いでしょう。

インプラント治療の数年後に痛みが出ることはある?

インプラント治療の数年後に痛みが出ることはあります。

口腔ケアを怠りインプラント周囲炎に感染したり、噛み合わせが変化してインプラントへの負荷が大きくなったりすることで、痛みが生じる可能性はあります。

インプラント周囲炎への感染を予防したり、噛み合わせを調整するため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが重要です。

まとめ

インプラント治療において、手術中は局所麻酔をするため痛みを感じることはありませんが、手術後では以下のようなタイミングで痛みを感じる可能性があります。

・手術直後
・抜糸中や抜糸後
・手術完了から一定期間経過後

骨造成をしたりインプラントを埋入する本数が多ったりすると、痛みは生じやすいです。

手術後の痛みを軽減するためには、以下のようなポイントを押さえることが大切です。

インプラント治療を選択する場合は、信頼できる歯科医師に依頼して治療を受けると良いでしょう。

・鎮痛剤(痛み止め)を飲む
・やわらかく刺激の少ない物を食べる
・入浴や運動を控える
・患部を避けて歯磨きをする
・喫煙や飲酒を控える
・気圧の変動が生じる行動は控える

当サイトではインプラント治療に対応した歯科医院を紹介しています。複数の歯科医院を比較検討するために、ぜひご覧になってみてください。

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