インビザラインで後悔?実際の声とその予防・対処法を公開
2022/6/17
2024/7/18
#インビザライン
「インビザラインって本当に安心なの?」
「インビザライン矯正をしたいけど、ネガティブな情報が多くて心配」
「インビザライン、やらなきゃよかったってSNSで見てしまった」
今流行しているマウスピース矯正の中でもっともシェアの高いブランドがインビザライン 。
しかし「インビザライン 後悔」「インビザライン 失敗」「インビザライン つらい」などのネガティブな検索キーワードが出てくる上に、Yahoo!知恵袋などに代表されるQ&Aサービスでも後悔したという声を見かけることも。
本記事では、インビザラインで実際に後悔された方の声を紹介し、その上で矯正治療で後悔しないための知識を提供します。
不確定な情報に踊らされず、正しい選択ができるように後押しいたします。
- 4.2矯正治療の選択肢を知る
- 4.7焦らず治療の完了を待つ
- 5まとめ
2022年インビザラインは今一番、利用されているマウスピース矯正
現在、日本には何種類ものマウスピース矯正が登場しています。
その中で一番、実績があるブランドがインビザラインです。
マウスピース矯正は比較的新しい治療法で、現在もどんどん新しい症例が登場し、治療の幅を広げています。
インビザラインの登場から後を追う形で、格安をうたうマウスピース矯正も登場していますが、※術者の数も多く、症例実績も多いためデータが蓄積されているインビザライン が一番信頼性が高いと言えるでしょう。
しかし、そんなインビザラインに「後悔」する方がいるというのは何が原因なのでしょうか。
実際のWeb上の声を紹介していき、その対処法について考えてみたいと思います。
※全世界で800万を超える症例数があるようです。
(参考:インビザライン、アジア太平洋地域で100万人目の患者を達成|PRTIMES)
インビザラインで後悔している人の声をご紹介
インビザラインで後悔した、後悔している方のWeb上にアップされている声を紹介します。
引用元:Twitter
インビザラインで、歯を抜かない非抜歯で矯正をした結果、口元が前に出てしまい後悔してしまっているとの声でした。
引用元:Yahoo!知恵袋
こちらはYahoo!知恵袋での声。
インビザライン自体、装置を1日20時間以上つけなければいけないということに、後悔をしている方のようです。
このようにTwitterやYahoo!知恵袋や、個人ブログには後悔の声がちらほらと見られます。
しかしながら、以下のような声の方が大多数を占めていましたのでご紹介します。
引用元:Twitter
インビザラインで後悔していない、インビザラインがなかったら矯正していないという声。
確かにインビザラインとワイヤー矯正では、まったく異なる矯正体験であると思われます。
引用元:Twitter
この方は矯正終了後1年経過しても、後悔は全くないという声。
インビザラインが患者さんへしっかり価値提供していることが伺えます。
このようにインビザラインの評判を紐解くと、後悔していないという声の方が大きいように感じました。
しかしながら後悔をされている方もいる事実。
その原因を解明し、対処法を考えてみましょう。
矯正中の後悔
インビザラインで矯正中に発生した後悔の事例をご紹介します。
装着時間20時間以上が面倒
インビザラインは、取り外しができ食事中も矯正装置なく食事が楽しめ、マウスピースを取り外して洗うことができるため衛生的です。
その取り外しができるという点が逆に、ずっと自分の意思で矯正装置をつけ続けなければいけないというところに後悔されている方がいるようです。
ワイヤー矯正であれば、矯正装置を外す ことができないため、自らつけなければならない自制心が必要なマウスピースならではの後悔かもしれません。
裏側矯正のほうがばれにくい?
裏側矯正(舌側矯正)と呼ばれる、歯の裏側にブラケットを設置するワイヤー矯正の方が、 マウスピース矯正よりも見えづらいのでは?という後悔です。
他の人から見えにくい矯正、目立たない矯正には3種類あります。
- マウスピース矯正
- 裏側矯正
- ホワイトブラケット、ホワイトワイヤー矯正
裏側矯正は、通常歯の表側につける矯正装置を裏側につけるもので、他人から見ても矯正装置が見えることがありません。
一方でマウスピース矯正では、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる白いプラスチックの素材を取り付けたり、また透明とはいえマウスピースを装着したりするため、裏側矯正の方が目立たず矯正ができるというのは、一理あるかもしれません。
最後のホワイトブラケット、ホワイトワイヤーの矯正は、通常のワイヤー矯正のブラケットとワイヤーを白い素材のものにすることで審美性を高めたものです。
こちらも当然目立ちにくさはあるものの、裏側矯正やマウスピース矯正の方が目立ちにくい矯正と言えるでしょう。
目立たなさということを最優先にした際に裏側矯正も検討していなかったことが、後悔の原因かもしれません。
矯正開始後に自分の矯正の決断を疑うようになった
矯正は、必ず成功するものではなくかつ費用も高額で、契約をした後に色々調べたり情報を聞いてみたりした中で、大丈夫か?と不安になってしまうパターンです。
「本当に治療は成功するのか?」
「もっと良い選択肢はあったんじゃないか?」
「思っていたように治療が進まない」
などの思いが矯正中に頭をよぎり後悔に繋がってしまっているようです。
いつまでも矯正が終わらない
マウスピース矯正は、装着時間を守らない、矯正の計画に誤りがあるなどの理由で矯正が長期化する可能性があります。
長期化することにより、料金が追加で発生してしまう、本当に矯正が終わるのか不安になるなどのデメリットが考えられます。
計画通りに進まないことで、後悔をされてしまう方がいるようです。
歯を削ることになってしまった
マウスピース矯正は、IPR(Interproximal Enamel Reduction、別名ディスキング)と呼ばれる手法で歯を削り、歯の移動スペースを確保する治療を行う場合があります。
歯を削るといっても、歯の寿命を短くしないようなレベルで削るので歯の健康面でのデメリットについてはリスクが少ないものの、削ったことによって審美性が落ちたと感じる患者さんもいるようです。
治療後の後悔
インビザラインで矯正後に発生した後悔の事例をご紹介します。
歯並びが治らなかった
矯正治療を終了したのにも関わらず口元が納得いく歯並びになっていない方もいるようです。
これはマウスピース矯正に関わらず、矯正治療の失敗と言えるでしょう。
この原因は2つあり、マウスピースの装着時間を守らなかったこと、または矯正後に後戻りしてしまったことが考えられます。
歯根膜吸収を起こして歯を失った
インビザラインに限らず、矯正治療のリスクとして歯根吸収を起こす可能性があります。
歯根吸収とは、歯の根っこが短くなってしまうことです。
歯の傾斜を動かす傾斜移動をした際に、ジグリングと呼ばれる歯を揺れ動かすように様々な方向から歯に力がかかると、歯の根っこの先である根尖(こんせん)がすり減り歯根吸収を起こすと言われています。
しかし、歯根が短くなることで歯が抜けてしまったり歯に悪影響が出てしまったりする可能性はかなり少ないと言われています。
噛み合わせが合わなくなった
矯正治療後に歯並びが綺麗になったとしても、上下の噛み合わせが合わなくなる場合があります。
噛み合わせとは、上下の歯の接触状態のことをいい、噛み合わせが悪いと様々な症状を引き起こす可能性があります。
歯茎が下がってしまった
歯槽骨が薄くなってしまう、口腔環境が悪化してしまう、治療器具の不適合などが原因で歯茎が下がってしまうことがあるようです。
歯が長くなり、歯と歯の間に隙間ができるブラックトライアングルができてしまうなどのデメリットが発生します。
そもそもどんな治療にもデメリットは存在する
インビザラインで後悔してしまったパターンについて紹介しました。
しかし、インビザラインに限らず全ての治療は、副作用やデメリットというものが存在します。
費用やデメリットが少ないようない治療は、そこまで勘案しなくてもよいのでしょうが、費用が高額な治療などは特に事前にメリットやデメリットを見極め、そのデメリットがカバーできるものなのか考えた上で治療を選択するとよいでしょう。
そこで、次にインビザラインで後悔しないような対処法について紹介します。
インビザラインで後悔しないための対処法を紹介
自己管理能力でインビザラインを装着し続けられるか検討する
こちらは自身の性格と向き合うことが大事です。
自己管理ができる方であれば、マウスピース矯正の方が取り外しができる分、メリットが非常に大きいと言えます。
自己管理が苦手な方であれば、ワイヤー矯正であればいい意味で矯正的に装置をつけ続けることが可能です。
安易に決めずに数年間行う矯正治療ということを踏まえ、熟慮の上検討することが後悔を生み出さない方法と言えるでしょう。
矯正治療の選択肢を知る
こちらも矯正を行うのにあたり、以下の3つの点を注意して治療を選択することが重要です。
- 矯正治療の選択肢を学ぶ
- 歯科医師によって、矯正治療の得意不得意があることを知る
- 治療における大事にしたいポイントの優先順位を歯科医師と相談の上、決定する
まず歯科医師が矯正治療の選択肢について、現存する全ての治療法を提示することはほとんどないということを理解しておきましょう。
矯正の治療法は、それぞれ手法が異なり必要な知識も当然異なるため、歯科医師によって得意不得意が分かれます。
ただし矯正の歯科医師であれば、各種治療法についての見解は当然意見を聞くことができるため、信頼関係を構築して不安なことは質問は事前にしておきましょう。
また矯正治療は何年もかかることがあるため、自分自身の性格やライフスタイルを考慮の上、何が大事なポイントなのかをしっかり考えておきましょう。
その上で、矯正の治療法について意思決定をすることで後悔はなくなるのではないでしょうか。
インビザラインのメリットとデメリットを知っておく
こちらについては、事前にインビザラインのメリットだけではなく、デメリットを知っておくことが重要です。
インビザラインのデメリットについては、「インビザラインのメリットとデメリット」の記事で紹介しています。
デメリットを理解した上で、他の選択肢と比較してみることで、あとで色々知って後悔することは少なくなるでしょう。
インビザラインの使用ルールを守る
こちらはアライナーと呼ばれるマウスピース型の矯正装置の1日の装着時間を守ることで、後悔を防ぐことができます。
装着時間を守った上で、矯正治療が終わらない場合は治療計画に原因がある可能性があるので、セカンドオピニオンなどを利用すると良いでしょう。
矯正におけるIRPや抜歯の必要性を理解する
こちらは治療計画の際に、歯を削る場合、歯を抜く場合など事前に必ず説明があるはずです。
歯を削るとなった際には、心配な方はどの歯をどのように削るのかなど事前にヒアリングしておきましょう。
この歯を削る措置は矯正に必要だからするのであって、歯科医師もむやみに行うものではないということも当然理解することが大事です。
気になる口内の変化は歯科医師に相談する
こちらは、矯正治療の副作用として誰しもが起きうることであることをまず理解しましょう。
次に矯正治療前の歯根を記録し、矯正中に歯根吸収が起きていないかをチェックすることも大事です。
こちらは歯科医師の治療方針に左右される上に、デンタルレントゲンを撮影する際には費用も発生するものなので、歯科医師と連携しながら治療を進めましょう。
焦らず治療の完了を待つ
まずは、矯正治療中の場合は治療の完了まで待ちましょう。
矯正中はどうしても噛み合わせが悪くなる時があります。
治療完了の時期になったとしても噛み合わせが合わない場合は、残念ながら矯正の失敗の可能性があります。
これは事前に矯正を行う歯科医院を探す段階から、情報を集めておくことが大事です。
その上で矯正治療中は、その歯科医師と信頼関係をしっかりつくって情報をより多く与えてもらったり、心配事を相談できるようにしておきましょう。
最後にどうしても不安になった場合は、早めにセカンドオピニオンを利用することも検討しましょう。
インビザラインの痛みへの対処法を知る
インビザラインに限らず、矯正治療は痛みを伴う場合があります
痛みは、歯に力を加えていることによる痛みと、装置と口の中の組織がぶつかることで発生する痛みの2種に大きく分かれます
それぞれの痛みの種類に合わせて対応方法を覚えておくことで、心の準備もできるとともに感じる必要のなかった無駄な痛みともおさらばできます。
インビザラインによる痛みについては、インビザラインの痛みについての記事をご確認ください。
まとめ
さて、今回はインビザラインで後悔することがあるのか、その実際の声とそれらの原因や対処法・予防法について執筆しました。
2022年現在インビザラインは、数あるマウスピース矯正の中でもっとも症例実績がありデータの蓄積があり信頼性の高い治療法です。
しかしながら、自分で知識をつけたり歯のことを理解したり自分に合った歯科医師に出逢わなかったりすると、後悔をしてしまう事例もあると言えるでしょう。
全ての治療には、デメリットが存在します。
その上で、自身にあった治療法の1つとしてマウスピース矯正を選択されるとよいでしょう。
大抵の問題は、事前に知識をつけること、歯科医師との信頼関係を構築することなどで予防・解消されます。
矯正のことをきっかけに、歯のことに興味を持ってみるのも1つ。
当サイトでは、歯に関する知識をコラム形式で紹介していますので、ぜひ目を通してみてください。
この記事の監修者
大木 烈
経歴
2007年3月 昭和大学歯学部卒業 2020年11月 五反田駅前歯医者開院 2020年11月 医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニック理事長兼任 2021年3月 歯学博士取得
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