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インビザラインは食事中に外すべき?理由や注意点を解説

この記事の監修者

小西 知恵

はぴねす歯科 川西能勢口駅前クリニック

作成日のアイコン

2022/4/25

最終更新日のアイコン

2024/7/18

#インビザライン

コラムのサムネイル

「食事のときにインビザラインを外すのは面倒くさい。つけたまま食事できないかな・・・」

「なぜ食事中はインビザラインを外さないといけないの?」

食事中インビザラインを外さなければならないことで、このような疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

まず前提として、インビザラインは食事中どんな場合でも外すことが基本です。

では、なぜ食事中外さなければならないのか。

今回はインビザラインをつけたままの食事を避けるべき理由と、マウスピースをつけたまま食事をするリスクや注意点も踏まえて解説していきます。

この記事を読むことで、インビザライン治療中の食事で気をつけるべきポイントを正しく把握することができます。

まだ、インビザライン治療を始めたばかりで食事の際に戸惑うことが多いという方は、ぜひ参考までにご確認ください。

インビザラインは食事中に外すことが基本

インビザラインは「食事中は外して水以外の飲食後は歯磨きをしてから装着をする」というのが基本的な流れです。

インビザラインをつけたままの食事を避けるべき理由は4つあります。

  • 装置の破損につながるから
  • 装置が変形するリスクがあるから
  • 装置が着色してしまうリスクがあるから
  • 虫歯や歯周病になるリスクが上がるから

理由について1つずつ解説していきます。

装置の破損につながるから

インビザラインの素材は医療用のプラスチックで、マウスピース自体の厚さは0.5mmほどと非常に薄く作られています。

そのため、食事の際に食べ物を噛むことで起こる摩擦や噛み合わせの衝撃に耐えられず、破損してしまうこともあるのです。

インビザラインが破損してしまうと、歯が計画通りに動いてくれず、治療計画に遅延が生じてしまう恐れもあります。

装置が変形するリスクがあるから

先ほどインビザラインは食事中の摩擦や衝撃に耐えられず破損してしまうことがあると説明しましたが、破損につながらずとも食事中に装着することで変形してしまうこともあるのです。

装置の変形は破損のときと同様で、歯が計画通りに動いてくれず、治療計画に遅延が生じてしまう恐れもあります。

装置が着色してしまうリスクがあるから

インビザラインをつけたまま色の濃い飲食物を摂取すると、マウスピース自体が着色してしまうリスクもあります。

たとえばカレーやミートソース、赤ワインやコーヒーなどを摂取していると、その飲食物の色がマウスピースに着色し、マウスピースが黄ばんでしまうことにつながるのです。

せっかく矯正装置が目立ちにくいインビザラインを選んでいるのに、マウスピースが黄ばんで目立ってしまったら元も子もないですよね。

虫歯や歯周病になるリスクが上がるから

インビザラインをつけたまま食事をすると、マウスピースと歯の間に食べカスが入り込んでしまうことがあります。

この食べカスは放置しておくと、虫歯や歯周病の原因になります。

加えて、インビザラインを装着中は唾液による口内を洗浄する作用の恩恵を受けにくくなるので、インビザラインをつけていないときより虫歯や歯周病にかかりやすい状態になってしまうのです。

インビザラインをつけたまま食事をするデメリット

インビザラインをつけたまま食事をすると、さまざまなリスクが発生することをご理解いただけたと思いますが、リスクだけでなくデメリットもあります。

今回は、二つご紹介していきます。

食感が異なっておいしくない

インビザラインを装着して食事をすると、食感が大きく異なります。

食感はプロの料理人でも重要視するほど、食事のおいしさに影響を与える大事なポイントです。

そのため、この食感が異なるだけでせっかくの食事もおいしさが半減してしまうのです。

食べ物が噛み切れないことも

インビザラインは患者様ごとの歯並びに合わせて、しっかりはまるように作られていますが、凹凸は少なく表面は非常に滑らかな作りとなっています。

そのため、繊維質のものや硬いものなどをインビザラインを装着したまま噛み切ろうとすると、うまく噛み切れません。

担当の歯科医師から「つけたまま食事をして」と指示された場合

基本的には食事の際にインビザラインをつけたままでいるのはNGです。

しかし、治療を担当している歯科医師から「食事のときもつけたままにして」と言われたら混乱してしまいますよね。

なぜ歯科医師によって指示が異なるのかというと、インビザラインは日本の薬機法で現段階で承認を受けている医療機器ではないので、治療を担当する歯科医師独自の考え方で運用されてしまっている実態があるからです。

ただし、インビザライン公式サイトでも「食事の際はマウスピース矯正を外しましょう」と記載があるので、装置の破損や変形などを防ぐためにも食事中はマウスピースを外しましょう。

食事の際はマウスピース矯正を外しましょう

食事の時や、飲み物を飲む時にはマウスピースを外しましょう。 装着したまま飲食をすると、マウスピースに食べかすなどが着いて虫歯や歯周病のもとになってしまったり、マウスピース自体が傷んでしまったりする可能性があります。

引用元:マウスピース矯正のお手入れの仕方 |インビザライン・ジャパン株式会社

インビザラインをつけたままにしがちなNGタイミング

インビザラインをつけたままにしがちなNGなタイミングとしては3つあります。

  • 少しだけお菓子を食べるとき
  • タバコを吸うとき
  • 次の日マウスピースを交換する予定のとき

1つずつ解説していきます。

少しだけお菓子を食べるとき

「少しだけお菓子を食べるくらいなら大丈夫」と思いがちですが、先ほどからご説明しているように、インビザラインをつけたまま食事をすると破損や変形につながったり、虫歯や歯周病のリスクが上がるため、少しの間食でも外すべきなのです。

特に甘いお菓子には砂糖が多く含まれているので、虫歯や歯周病にかかるリスクも高まってしまいます。

こうしたリスクを避けるためにもなるべく間食しないように心がけたり、間食するとしても必ずマウスピースを外して歯磨きをしてからマウスピースを装着するようにしましょう。

タバコを吸うとき

タバコを吸うとき、ついついインビザラインをつけたままにしがちですが、このようなタイミングも外した方が良いです。

なぜなら、タバコのヤニやタールの影響でマウスピースが着色してしまったり、劣化してしまったりするリスクがあるためです。

マウスピースが黄ばんで目立ったり、劣化して治療計画に悪影響が出たりしないよう、喫煙時はしっかりマウスピースを外しましょう。

次の日マウスピースを交換する予定のとき

次の日マウスピースを交換する予定であれば、「今使っているマウスピースが破損しても問題ないのでは?」と思われる方も多いと思います。

しかし、万が一に備えてマウスピースは外しておくべきなのです。

その万が一というケースはどのようなケースかというと、稀に次に使用する予定だったマウスピースを紛失してしまった、破損してしまったというトラブルがあります。

このような場合は、一時的に一つ前のマウスピースを装着するようになるケースが多いため、次の日交換する予定でも破損させないようにマウスピースを外すべきなのです。

インビザラインの治療中に食事で痛みが出る理由

インビザラインで治療中に食事で痛みを感じる方も多くいらっしゃいます。

この痛みはなぜ起こるのでしょう?次に説明します。

歯根が痛みを感じやすくなっているため

インビザラインに限らず、矯正治療中は噛んだときに痛みを感じやすいです。

なぜなら、歯を動かす際に刺激を受けている歯の根っこの組織(歯根膜)が敏感になっているためです。

特に硬いものを噛んだときは痛みを感じやすいので、食事で痛みを感じている方はなるべく硬い食べ物を避けるように心がけてみてください。

インビザライン治療中の痛みについては当サイトの別記事で詳しく解説しています。

インビザライン矯正中に痛みが発生するメカニズムや、対処法についてさらに詳しく知りたい方は、「インビザラインは痛いのか|9パターンの痛みと対処法を解説」や「マウスピース矯正で痛いのはどんなとき?対処法も徹底解説」を参考にしてください。

インビザライン治療中・外食時の注意点

インビザラインの治療中、外食時に注意すべき点が4つあります。

  • 外食時は人前でインビザラインを外さない
  • 専用のケースで保管する
  • どうしても装置が外せないときは硬いものは避ける
  • 食後は必ず歯磨きをしてインビザラインを装着する

1つずつ解説していきます。

外食時は人前でインビザラインを外さない

外食時は人前でマウスピースを外したり着けたりすることは避けましょう。

なぜなら、人前でマウスピースを着脱することで、周囲の人を不快にさせてしまう可能性があるからです。

そのため、外食時はお手洗いなどの人目につかない場所で、マウスピースを着脱するよう意識しましょう。

専用のケースで保管する

インビザラインを外したあとは、必ず専用のケースに入れて保管しましょう。

理由は二つあり、一つはマウスピースの紛失を防ぐため、もう一つは周囲の人へ配慮をするためです。

マウスピースを紛失してしまうと作り直しが必要となり、その分費用や期間もかかってしまいます。

加えて、口の中にあった物が飲食をするテーブルに置いてあると、不快に感じる方も多いので、ここでも周囲への配慮を意識しましょう。

どうしても装置が外せないときは硬いものは避ける

「食事をする際はマウスピースを外さないといけない」とわかっていても、仕事中取引先から茶菓子をいただいたり、席を外せず装置を外せないというタイミングもあるかもしれません。

そのような場合は、できる限り硬いものは避けるように心がけましょう。

また、飲食が終わった後はなるべく早く、マウスピースの洗浄と歯磨きをすることも大切です。

インビザライン治療中の食事については当サイトの別記事で詳しく解説しています。

インビザライン矯正中のNGな食べ物や飲み物についてさらに詳しく知りたい方は、「マウスピース矯正中は食事の制限がない?注意点を完全解説」を参考にしてください。

食後は必ず歯磨きをしてインビザラインを装着する

インビザラインで矯正治療中は、必ず毎食後に歯磨きをしてからマウスピースを装着しましょう。

今まで、毎食後歯磨きしなくても虫歯にかかりにくかったという人も注意が必要です。

なぜなら、インビザラインを装着中は唾液による口内を洗浄する作用の恩恵を受けにくくなるので、インビザラインをつけていないときより虫歯や歯周病にかかりやすい状態になってしまうからです。

矯正中に虫歯になってしまうと、矯正治療より虫歯治療を優先することもあります。

さらに、虫歯治療で歯の形が変わってしまうとマウスピースが合わなくなってしまい、矯正期間が延びてしまうリスクがあるので、計画的に矯正治療を終わらせるためにも毎食後歯磨きを徹底しましょう。

まとめ

インビザラインで治療中は、食事の際に必ずマウスピースを外しましょう。

そして、歯磨きをしてから装着を徹底しましょう。

このルールを守ることで、マウスピースの破損を防いだり、虫歯や歯周病を予防できたりと、矯正治療が遅延するリスクを格段に減らせます。


最初は少し面倒に感じてしまいますが、慣れてしまえば気にならない方も多いので、治療を始めたばかりの段階では、まずこの流れを習慣にしていくことを意識してみてはいかがでしょうか。

当サイトではインビザライン矯正が受けられるおすすめの医院を紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

この記事の監修者

経歴

2003年 日本歯科大学歯学部卒業 2003年~2007年 東京医科歯科大学 摂食機能保存学勤務 2007年~2019年 東京、埼玉、大阪にて歯科医院勤務 2019年~はぴねす歯科 石橋駅前クリニック勤務 20207月~はぴねす歯科 川西能勢口駅前クリニック院長就任

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当院では毎月多くの患者様が矯正の相談に来られます。かみ合わせと審美性を考慮した目立ちにくいマウスピースでの矯正(インビザライン)、痛みの少ないティップエッジ方式の矯正治療、小児矯正(床矯正)を提供しています。

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