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歯列矯正をやらなきゃよかった14の要因と対策・予防策

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2022/12/2

最終更新日のアイコン

2024/7/18

#矯正歯科

コラムのサムネイル

「歯列矯正をしてブサイクになったと感じる」

「矯正中の痛みがつらくてやらなきゃよかった」

「矯正を後悔しているけど、これからどうすればいい?」

芸能人もYoutubeなどで治療を公言している矯正治療。

コロナ禍の際にはマスクをつけることが一般化し、矯正装置が目立たないこと。

透明のマウスピース型の矯正装置が流行したこと。

歯列矯正が治療という行為を超えて、身だしなみを整える意味合いも強く持ち始めたこと。

近年日本では、歯列矯正を始める人が急増しています。

そのような状況の中「歯列矯正をやらなきゃよかった」という人がいることも事実。

せっかく高い費用を払って歯列矯正をするなら、自分が満足いく結果を手に入れたいですよね。

この記事では、歯列矯正中に「やらなきゃよかった」と後悔している人への問題解消法や、これから歯列矯正を始めようと思っている人への後悔しないための予防策などが記載されています。

この記事を読んで、理想の歯並びを手に入れましょう。

歯列矯正をやらなきゃよかったと感じる要因

歯列矯正は多くの人が、やってよかったと感じている治療です。

一方で「やらなきゃよかった」と感じている人が一定数いることも事実。

そのような方の声に向き合い、なぜ歯列矯正をやらなきゃよかったと後悔するのかを検証しました。

歯列矯正をしている間が痛すぎる

歯列矯正をしている間の痛みで「やらなきゃよかった」と後悔する方がいるようです。

歯列矯正で発生する痛みは、歯にかかる力に起因する痛み、矯正装置と口内の組織がぶつかる痛みの主に2種類があります。

歯にかかる力に起因する痛み

矯正中に歯にかかる力のことを矯正力と言います。

歯を動かしたい方向に一定の力を加え続けることで、歯が埋まる骨を溶かしたり、再構築したりしながらゆっくり歯を移動していきます。

その歯を移動させる間、炎症が歯の根元に起きる可能性があるのです。

そのため矯正装置を調整した直後であったり、食事をしたり、ゴムかけを始めるタイミングであったり、炎症によって痛みを感じることがあるようです。

矯正装置と口の中の組織がぶつかる痛み

ワイヤー矯正であれば、金属製やセラミック製の矯正装置を歯に固定します。

表側矯正であれば頬側に、裏側矯正であれば舌側に装置をつけるため、頬や舌に装置が当たることで痛みを感じるようです。

透明でマウスピース型の矯正装置をつける場合は、マウスピースのふちが当たって痛いといったこともあるようです。

また矯正治療中は、上下の歯にわたってゴムかけをして、噛み合わせを調整します。

その際にゴムかけ用のボタンも、同様に歯の組織に当たることで痛みを感じます。

歯列矯正が終わらない

歯列矯正が自分の想像以上に時間がかかったり、計画以上に時間がかかったりすることで、やらなきゃよかったと感じた人もいるようです。

たとえば、アンキローシスと呼ばれる骨癒着の状態ですと、矯正力をかけても歯は動きません。

矯正治療の前に歯科医師が診断することは難しく、治療中であっても経験のない歯科医師ですと、対処は難しいでしょう。

またマウスピース矯正では、矯正装置を1日20時間から22時間以上つける必要があり自己管理を求められます。矯正装置をつけ忘れると矯正治療がなかなか終わらないこともあり得るでしょう。

同じく矯正のゴム掛けも同様です。つけ忘れによって治療が長引いてしまいます。

最後に歯科医師の治療計画や診断ミスというケースも考えられます。

歯列矯正後に後戻りしてしまった

後戻りとは、矯正治療の終了後に歯並びが戻ってしまうことです。

歯というのは、もともとどこの位置にあったのかを長期間覚えていると言われています。

そのため、理想の歯並びになった場合に保定装置というものを付けて、理想の歯並びを維持できるように固定する保定期間というものを設けます。

その保定をしっかりやらなかったり、歯並びを悪くしている舌癖が治らなかったりする場合は、歯並びがまた後戻りして悪化することがあるようです。

またそもそもの診断や治療計画のミスで、噛み合わせが合わない歯並びにしていたり、無理な非抜歯矯正で側方拡大などをおこなっていたりする場合、そもそもの治療後の歯並びが正しくないため、後戻りをする可能性があります。

歯列矯正で人中が伸びてしまった

人中とは、鼻と上唇の中心を結ぶ溝のことです。

矯正治療をすることで、この人中部分が伸びてしまったと感じる人がいて「やらなきゃよかった」と後悔する場合があります。

美容外科の世界で「人中短縮」という手術があります。

人中というものは加齢によって伸びると言われており、短いほうが若い印象を得られると考えられているからです。

そのため、歯列矯正によって人中が伸びてしまったと考えて後悔してしまうようです。

歯列矯正では、皮膚にまで影響を及ぶことはないため「歯列矯正で人中が伸びることはありません」。

しかし、無理に非抜歯矯正をおこなって口元が前に出てしまう場合、人中が伸びて見えてしまう可能性があります。

それは出っ歯や口ゴボの場合に人中が伸びる原理と同じと考えられます。

出っ歯や口ゴボの方が唇を閉じようとする際に、突出部分を無理に閉じようと力を入れることで、人中が伸びて見える場合があるのです。

無理な非抜歯矯正によって、歯並びが前方に移動し口元が口ゴボのような状態になった場合に、同様に人中が伸びるように見えるようです。

歯列矯正後にほうれい線ができたと感じた

ほうれい線とは、小鼻から唇の横を通ってあごに繋がるシワのことを言います。

ほうれい線は、加齢によって深くなる傾向にあります。

歯列矯正によって、そのほうれい線ができてしまったことで「やらなきゃよかった」と後悔する方がいるようです。

歯列矯正によって、ほうれい線ができてしまうと考えられる場合は2つです。

1つは、出っ歯を治療した場合。

もう1つは、抜歯矯正をした場合です。

まず、出っ歯などの場合は口元が前に出るため、ほうれい線の箇所が伸ばされることで目立っていないことがあります。

その出っ歯が治療されることで、伸ばされていたほうれい線が出てくる場合です。

もう1つの抜歯矯正の場合は、抜歯矯正をすることで口元が下がり、出っ歯と逆の作用が働いてほうれい線が出てくる場合です。

しかし、抜歯治療や出っ歯治療をしたからといって、必ずほうれい線ができることはありません。

また、口元が下がったり、出っ歯が解消されたりすることで、Eラインが改善されることもあります。

一概に出っ歯の矯正や抜歯矯正が悪いことでは決してありません。

歯列矯正後にしゃくれてしまった

歯列矯正後にしゃくれてしまったと感じ「歯列矯正をやらなきゃよかった」と感じる人がいるようです。

歯列矯正によってしゃくれる場合は、治療計画のミスによってはありえます。

1つは出っ歯を治した際に口元を下げすぎた場合です。

出っ歯は、出過ぎた前歯を後ろに下げる治療をします。

しかし、上の前歯を後ろに下げすぎてしまい、下の前歯よりも後ろに下がってしまった場合にしゃくれて見えてしまうのです。

もう1つは、上下ともに前に突き出している「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」を治療する場合、治療のミスでなる場合があります。

この場合も出っ歯の時と同様に抜歯をして上下の口元を下げます。

しかし口元がどこまで下がるのかの予測がはずれてしまい、下の歯が上の歯よりも前に出てくることになり、結果しゃくれてしまうことを招くことがあるのです。

歯列矯正後に出っ歯になってしまった

歯列矯正後に出っ歯になってしまったと感じる人は一定数いるようです。

これも治療計画のミスによって引き起こされている場合が多くあります。

出っ歯になってしまったと感じるのは、無理な非抜歯矯正によって引き起こされることが多いようです。

歯並びを改善するためには「小臼歯抜歯(前から四番目の歯を抜く)」「歯列の遠心移動(奥歯のほうへ歯をずらす)」「側方拡大(歯並びを横に広げることでスペースを作る)」「前方拡大(歯並びを前に移動させてスペースを作る)」などの選択肢を使って、歯を動かすためのスペースを作ります。

一番スペースを作れるのが「小臼歯抜歯」で、いわゆる抜歯矯正と呼ばれる手法です。

しかし、患者様の要望や歯科医師の治療計画のミスによって、歯のスペースが充分に作れないのにも関わらず「非抜歯矯正」で治療計画を立ててしまうことがあるようです。

その際に、歯を前方に並べる「前方拡大」をすることで出っ歯になったという状態になってしまうことがあります。

歯列矯正で頬がこけてしまったと感じた

実は歯列矯正で頬がこけることは、因果関係があまりないと考えられています。

考えられることとしては、顔の表情筋が衰えること、また痩せたことです。

特にワイヤー矯正の場合は「固いもの」を食べることが制限されます。

固いものが食べられないと噛む際の筋肉が必要としないため、表情筋がおとろえ、頬こけになるのです。

また矯正中は、装置によって食事に制限がかかります。

食事の制限によって食事量が矯正前よりも減る可能性があり、それによって痩せて頬がこけることがありえるようです。

歯列矯正で歯並びが改善しなかった

歯列矯正をして、残念ながら歯並びが改善しなかったというケースもあるようです。

これには2つ大きな要因が考えられます。

1つは、歯科医師の診断や治療計画のミス。

もう1つは、マウスピース矯正や、ゴムかけの装着時間を守らなかったというケースです。

歯列矯正で噛み合わせが悪くなった

歯列矯正で噛み合わせが合わなくなることはありえます。

噛み合わせというものは多様な要因が絡み合う繊細なものです。

必ず自己判断ではなく歯科医師に相談することをおすすめします。

部分矯正で噛み合わせが考慮されなかった

部分矯正は、部分的にしか治療しません。

前歯だけの場合や、上の歯のみ、下の歯のみしか動かさないこともあります。

部分矯正は、見た目の歯並びを治療するものです。

よって、上下の噛み合わせまでは考慮しません。

結果、噛み合わせが合わなくなることはありえるでしょう。

マウスピース矯正の厚さの分、奥歯が噛めなくなった

ワイヤー矯正とは異なり、マウスピース矯正は上下の歯が噛み合わせる歯の上の部分にも矯正装置がかぶさるようについています。

そのため、矯正装置がついたまま上下の歯を噛むと、装置がない状態と比較すると少し浮いた状態になります。

その厚さ分を考慮せず治療してしまうと、奥歯が噛まないと感じるようになるようです。

上下のどちらかのみ側方拡大をした場合

側方拡大とは、歯並びを横に広げることで歯を動かすスペース作りのために用いられる治療です。

側方拡大によって、歯を抜かずに矯正ができる可能性もあるため、比較的用いられることが多い手法です。

しかし、歯並び自体を横に広げるため、上下のバランスを整える必要があります。

側方拡大の広がり方が上下でずれが生じてしまった場合、当然噛み合わせが悪くなります。

後から親知らずが生えてきた場合

矯正治療で理想の歯並びになった後、歯並びや噛み合わせが親知らずの影響で悪くなってしまうケースがあります。

その場合は、親知らずを抜歯するなど追加の措置が必要になります。

ゴムかけでミスが起きた場合

ゴムかけは、歯を効果的に挺出(ていしゅつ)させることができます。

挺出とは、歯を根元から抜き上げるイメージで動かすことです。

たとえば、開咬(かいこう)は、奥歯を噛んでいる状態で前歯が開いてしまっている状態を指し、前歯を挺出させることで前歯でも噛めるようにします。

このゴムかけは、直接的に噛み合わせに影響します。

ゴムかけで装着時間を守らない、ゴムかけの方法を間違えているなどのミスをすると、噛み合わせが悪くなることもあるのです。

歯に隙間ができ、食べかすが詰まるようになった

歯列矯正をした後に、歯の隙間が埋まり切らない場合もあり、食べかすが挟まってしまうようになり「やらなきゃよかった」と感じる人がいるようです。

また歯並びがきれいになったことにより「ブラックトライアングル」ができることで、後悔してしまうひとがいるようです。

ブラックトライアングルは、歯肉が退縮してしまうことで発生します。

歯を移動させる最中に歯肉退縮が発生し、ブラックトライアングルになる場合があります。

歯列矯正で正中が揃わなかった

正中とは、歯並びの真ん中の部分を言います。

歯列矯正後に、上下の正中がずれてしまう、矯正しても上下の正中が揃わなかったという人がいるようです。

矯正治療の計画でそもそも正中を揃える計画がきちんとできているか確認が必要です。

歯科医師によっては、噛み合わせの改善を優先することで正中のずれを考慮しない場合もあります。

そもそも顎がずれていたりする場合は、矯正のみでは正中のずれを治せない場合もあります。

矯正終了後に保定期間があると思わなかった

矯正治療は理想の歯並びになった時点で終了すると思っている方は、多くいらっしゃるでしょう。

歯科医院のWebサイトで矯正治療の治療期間を見ても、治療期間に保定期間が含まれていない場合を見かけます。

保定期間は、一般的に歯を移動させていた期間と同じくらいの期間を要します。

想像以上の長さにうんざりしてしまう方がいるようです。

矯正治療が予想より高額になった

矯正治療の治療費は、トータルフィー制の場合があったり、装置代と通院費が別であったりと治療費の仕組みが歯科医院によって異なります。

またインビザラインやクリアコレクトなどのマウスピース矯正ですと、契約するコースによって治療費のかかり方が変わるのです。

たとえば、矯正治療が通常よりも長くなってしまう場合、通院費や追加のアライナー(マウスピース矯正型の矯正装置)が必要になり、その都度料金がかかる場合もあります。

自分自身が設定した予算を超えてしまうことで、矯正治療に後悔する場合があるようです。

歯列矯正をやらなきゃよかったと感じる要因の対策、予防策

歯列矯正は多くの人がやってよかったと思える、良い治療であることが前提です。

しかしなかには、一定数の人が後悔をしてしまう人もいるのも事実。

なるべく多くの人が矯正で後悔しないように、対策や予防策を記載していきます。

歯列矯正で痛みがつらいとき

痛みのタイプ別に対処法を説明していきます。

歯にかかる力に起因する痛み

痛みが気になる方は、マウスピース型の矯正装置を選択することもいいでしょう。

マウスピース矯正のほうが歯にかける力が弱いので、痛みを抑えられる可能性があります。

また、対応している歯科医院が日本では少ないですが「ティップエッジテクニック」を使っている歯科医院も選択肢としてはありでしょう。

歯にかける力のかけ方を工夫することで、痛みを抑えて矯正治療ができます。

またすでに痛みが辛いという方については、まず痛み止めを服用することがおすすめです。

また歯を移動させている最中は、歯の根元で炎症が起きています。

そのため食事の際には、柔らかくて栄養のあるものを食べるようにして、なるべく歯にかかる負担を減らすようにしましょう。

最後に、痛みは数日で落ち着く可能性が高いため、様子を見るというのも手です。

どうしても痛みが耐えられない場合は、通院している歯科医院へ相談しましょう。

矯正装置と口の中の組織がぶつかる痛み

ワイヤー矯正で、歯の組織と矯正装置がぶつかったり擦れたりすることで痛みを感じる人は、痛みを軽減するためのさまざまなグッズがありますので、利用を検討してみましょう。

装置との摩擦による痛みも、組織がどんどん慣れていくことで痛みが引く場合もあります。

矯正治療の終わりが見えないとき

矯正治療が計画よりも遅れている場合は、まず担当の歯科医師にどれくらいで終わるのか、どのような計画なのかを質問してみましょう。

それでも回答に要領を得ない場合は、他の矯正医院へのセカンドオピニオンを検討してみましょう。

セカンドオピニオンは第二の意見と訳され、現在の担当歯科医師とは違う歯科医師の意見を求めることです。

万が一歯科医師の技量を超えた矯正治療がおこなわれている場合は、治療がうまく進まない可能性もあります。

セカンドオピニオンを利用して客観的に現状を把握して対処法を考えると良いでしょう。

後戻りしてしまったとき

後戻りをしてしまった場合の選択肢は2つです。

1つは、これ以上後戻りをしないようにすること。

もう1つは、矯正の再治療をすることです。

保定装置をつけないこと、歯並びを悪くする癖が治らないことで後戻りは起こります。

これ以上後戻りをしないようにするためには、保定装置をつけて、舌の癖を治すようにしましょう。

また後戻りをして再治療を希望する場合は、歯科医院に相談する必要があります。

そもそも後戻りをしてしまうと、せっかく費用と時間をかけて治療した歯並びが悪くなってしまうので、後戻りさせないように歯科医師にしっかりと保定期間の過ごし方を聞くようにしましょう。

人中が伸びたとき感じたとき

人中が伸びてしまったと感じた場合は、歯並びが前方に並んでしまっていて、口元が前に出てきている可能性があります。

また口元が前に出ている場合、Eラインに影響がでる場合もあります。

そうなった場合、人中が伸びる以外に影響は横顔にも出ている可能性が高いです。

もしその状態に納得いかない場合は、矯正治療を再度おこなうことも検討しましょう。

また人中が伸びたり、口元が前に出たりするような矯正を避けるためには、抜歯か非抜歯かを適切に判断することも重要です。

抜歯矯正だから良くないと決めつけるのではなく、自分自身が何を優先して矯正治療をするのかを徹底的に検討するべきでしょう。

ほうれい線ができたと感じたとき

ほうれい線ができてしまったと感じたときには、表情筋を鍛えたり、マッサージをしたりしてほうれい線のケアをおこないましょう。

矯正治療が、皮膚になにか悪影響を及ぼすことはありません。

また、抜歯矯正や出っ歯治療によって口元が下がることでEラインが改善し横顔美人になることもあります。

ほうれい線ができるから、抜歯での矯正治療は避けようと考えることは少し極端な考え方といえるでしょう。

しゃくれてしまったと感じたとき

しゃくれてしまったと感じる場合は、矯正の再治療を検討しましょう。

再治療をする場合は、もともと矯正をしていた歯科医院か、セカンドオピニオンを利用する場合があります。

いずれにしても簡単にしゃくれを解消するのは難しいため、費用や時間がかかることを覚悟する必要があります。

矯正治療でしゃくれにならないようにするためには、治療計画について事前に歯科医師とすり合わせをおこない、理想のイメージを明確にしておくことです。

また歯科医師の技量によっても成功率は変わるため、矯正に精通する歯科医師を探すことも大切です。

出っ歯になってしまったと感じたとき

矯正治療で出っ歯になってしまったと感じる場合は、歯科医師に相談しましょう。

おそらく、非抜歯矯正による前方拡大が原因であると考えられます。

その場合は、抜歯矯正に切り替える可能性があります。

矯正の再治療となることを頭にいれておくべきです。

予防策としては、自身の歯並びはどれくらいの歯を動かすスペースが必要かを把握して、適切なスペース確保のために方法を検討することです。

たとえば、抜歯しないことを最優先にした場合、歯科医師は妥協策として前方拡大を選択してしまうこともあるかもしれません。

疑問に感じることはすべて解消してから、治療に臨むべきでしょう。

頬がこけてしまったと感じたとき

矯正治療が終わってからでも、表情筋を鍛えるようにトレーニングをしてみると良いでしょう。

また矯正中にはなかなか食べれなかった、噛み応えのある食べ物を積極的に食べるようにすることも大切です。

もし体重が減ってしまっている場合は、元の体重に戻すかどうかを健康や自身の美容感覚に基づいて選択するようにしましょう。

矯正治療によって骨格的に頬がこけることはありませんので、予防的措置はありません。

歯並びが改善しないと感じたとき

歯並びが改善していないと感じる場合は、歯科医師に相談してみましょう。

必ず矯正治療を開始する前のレントゲンが残っているはずなので、開始前と現状の差を把握することで、自覚がないだけで実際に歯は動いていることを実感できるかもしれません。

万が一、歯が計画通りに動いていない場合は、歯科医師にその原因について質問をしてみましょう。

歯科医師の回答が曖昧だった場合は、セカンドオピニオンを利用してみても良いでしょう。

噛み合わせが悪くなったと感じたとき

噛み合わせが悪くなったと感じたときには、矯正中であれば矯正を担当していた歯科医師に質問をしてみましょう。

矯正治療中の歯を動かしている最中は、どうしても噛み合わせが合わなくなるタイミングもあります。

そのため矯正治療が終わったタイミングで、噛み合わせが正常になるように計画されていることが多いです。

しかし、矯正治療が終わった時点で噛み合わせが合わない場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。

なぜなら噛み合わせが悪いと、食事の際に満足に噛めなかったり、歯にかかる負担が増えたりと、健康に悪影響が出るからです。

歯に隙間ができたと感じたとき

歯に隙間ができた際には、矯正治療の途中の場合は最後までやり切るようにしましょう。

もし矯正治療が終了している場合は、再治療の必要があります。

また歯肉が退縮することで生まれるブラックトライアングルは、セラミックやダイレクトボンディングという治療で再度矯正する必要なく治療できます。

正中が揃わなかったと感じたとき

正中が揃わない場合、歯科医師にその原因を必ず確認しましょう。

矯正治療中に正中が揃わない場合は、矯正終了後に正中が揃うか確認をすること、そして矯正治療の終了まで待つことが大切です。

矯正終了後にも正中が揃っていない場合、歯科医師の矯正治療の計画として正中を揃えることが前提となっていない可能性もあります。

予防策としては、正中を揃えたいという要望を事前にしっかり歯科医師へ伝えるようにすることでしょう。

保定期間というものを知らなかったとき

保定期間を知らなかった場合、諦めて保定期間はしっかりと保定装置をつけるようにしましょう。

なぜなら、保定期間は後戻りをさせないための非常に重要な期間だからです。

保定期間中はさまざまな保定装置がありますので、歯科医師と相談して生活習慣に合わせた最適な保定装置を選ぶようにしましょう。

矯正治療の料金が膨れ上がりそうなとき

まずは矯正治療がどれくらいで終了する見込みなのか、そして矯正治療の契約はどのような契約になっているのか、これらを確認しましょう。

矯正治療の料金は、歯科医院との契約によって決められています。

不必要な料金を追加で払うことがないように、確認しましょう。

また歯列矯正の契約前には、どのような料金体系が自分にとって一番向いているのか吟味の上、契約に臨むことが大切です。

歯列矯正でやらなきゃよかったとならないための予防策

せっかく費用と時間をかけておこなう矯正治療。

矯正終了時には、やってよかったと思えるようにしっかり準備をしておくべきでしょう。

歯列矯正の知識をつける

まず前提として知識をつけることは大切です。

本記事で挙げるような、歯列矯正における後悔の事例が自分にも起きると想定することも大切です。

歯列矯正の後悔をしないように、1つ1つ契約前に後悔の可能性をつぶしていきながら、成功に導いて行きましょう。

知識がない場合、歯科医師の提案のままに矯正治療を進める場合があります。

しかし、患者様の希望と歯科医師の理想が必ずしも一致するとは限りません。

歯科医師に不安なことはすべて質問する

自分自身で得られる知識には、正直なところ限界があると思います。

そこで専門家である歯科医師に質問をしっかり投げかけていきましょう。

矯正というのは、歯科の中でも専門性が高い分野です。

恥ずかしがらずに質問をして、納得してから治療を開始しましょう。

また、事前に複数の歯科医師にヒアリングしてみることが大切です。

信頼できる歯科医師を見つける

最後に、自分自身が信用できる歯科医師を見つけることが大切です。

矯正治療は何年もかかる長い治療です。

患者様と歯科医師の間で信頼関係が構築されていないと、うまくいくであろう治療もいかないことがあります。

自分自身が信用できる歯科医師を見つけて、理想の歯並びは歯科医師と自分自身でつくっていく意識を持つと良いでしょう。

自分は歯列矯正が必要なレベルか確認してみよう

そもそも矯正治療が必要な人なのか否かを確認して、不必要な矯正治療を防ぐことで「やらなきゃよかった」を防げる可能性が高いです。

清掃性が悪い

歯並びが悪いと、歯磨きの際にブラシの毛先が届かない場所も出てきます。

そうすると歯垢がたまってしまい、歯石となり、口腔内の環境が悪化します。

歯垢の除去は、歯周病や虫歯のリスクを下げるためにも必要なことです。

日々の歯磨きで歯垢が除去しにくい状況であれば、矯正治療を検討してみても良いでしょう。

自分の歯並びに納得できない

歯列矯正は、審美的な改善をする治療でもあります。

そのため、自分自身の歯並びが納得できないというのも、歯列矯正をやるのに充分な理由です。

歯並びを治すことで、自分の外見に自信を持つことができ、人生を豊かにできるでしょう。

不正咬合で歯に悪影響がある

不正咬合とは、正しい噛み合わせではない状態のことを指します。

例えば開咬(かいこう)や、受け口の方は8020運動達成率が0%という統計があります。

8020運動とは、80歳の時に20本以上の歯を残そうという日本の国をあげての取り組みです。

不正咬合によっては、歯に対する負担の大きさから、口腔内の健康に悪影響を与えるものがあります。

健康を損なうような不正咬合であれば、矯正治療をする必要性があると考えても良いでしょう。

肩こりや頭痛などの不定愁訴がある

歯の噛み合わせが合わない場合、肩こりや頭痛などの不定愁訴(ふていしゅうそ)に加え顎関節症を発症する可能性があります。

このような不定愁訴や顎関節症が噛み合わせによるものが原因であれば、矯正治療をする必要性があると言って良いでしょう。

歯列矯正が必要ない人はどのような人?

そもそも歯並びに対して悩みを持っていない人です。

見た目についてコンプレックスがなかったり、歯の健康に対しても問題ないと感じたりしている場合は、歯列矯正は必要ないでしょう。

大人の歯列矯正はやめたほうがいいと聞いたがなぜ?

大人の歯列矯正はやめたほうがいいと言われる理由は、顎の成長が利用できないこと、仕事と矯正治療の両立が難しい場合もあること、
歯周病になっている場合リスクがあることなどがあげられます。

しかし、歯列矯正は大人になってからも開始をする人は多く、やめたほうがいいと一概にいう必要はまったくありません。

矯正費用は非常に高額な治療です。

子どもの頃は自分自身の意志で矯正治療できなかった方が、社会人になってから自分のお金で矯正治療を開始して、自信を取り戻せれば当然素晴らしいことでしょう。

まとめ

今回は「歯列矯正をやらなきゃよかった」と感じる要因について、種類別にまとめました。

これまで日本は歯列矯正について、積極的ではなく、アメリカと比較しても矯正経験者の割合は低いものでした。

アメリカは58%、日本は14%が矯正を経験しているというデータがあるほどです。
参考:日米800人が回答!「成功者は見た目が重要」が8割 成功者に求められる“歯並び”に関する意識調査 ~ 「歯列矯正への抵抗」は4年半で16%減少 ~|PRTIMES

近年、矯正を始めたり公言したりする芸能人も増えてきており、歯列矯正を開始する人も増えてきています。

その中で、歯列矯正が理想通りに進まず「やらなきゃよかった」と、後悔してしまった人がいることも事実。

しかし、歯列矯正は歯並びを良くすることで、見た目に自信を与え、健康にも寄与する素晴らしい治療です。

さまざまな後悔も、準備や対策をすることで防いだり、軽減したりできるでしょう。

本記事を読むことで、より多くの人が歯列矯正を「やってよかった」と思えるようになってもらえたらうれしい限りです。

当サイトでは歯列矯正が受けられるおすすめの歯科医院を紹介しています。

歯列矯正を検討しているという方は、ぜひご覧になってみてください。

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